婚礼準備

この婚礼が決まって大喜びの斉彬。
しかし、将軍に嫁ぐとなれば、その準備も大変です。
 
衣服は京の西陣で織らせ、かんざしは職人を邸宅に招いて作らせる・・
斉彬は自ら指示を出し、惜しむ事なくお金を使っていました。

優しい心遣いもありました。
薩摩らしさです。
薩摩切子、薩摩焼桜島の描かれた絵などなど。
篤姫にとってはかけがえのない故郷を思い出させてくれる品々です。

この婚礼準備には、若き日の西郷吉之助(隆盛)もかり出されています。

薩摩藩をあげてのこの婚礼ではありましたが、あまりのお金の使いように、斉彬と親交が厚い松平慶永は心配になってこう言いました。
「お金を使いすぎではないですか?」
斉彬は笑ってこう言うのです。
「なぁに、お金がかかるのは当たり前だよ。なにも餓死するほど使うわけじゃないんだから。」さすがは斉彬。太っ腹ですね。